【2019年度版】スーパーフライヤーズカード(SFC)の主な特典と取得方法

【2019年度版】スーパーフライヤーズカード(SFC)の主な特典と取得方法

最近、スーパーフライヤーズカード(SFC)が欲しいと言う方に会うことが増えてきました。

私がいわゆる「修行」をしてSFCを手に入れたのは2年前。取得に向けた効率の良い方法など伝えようにも、口頭ではなかなかうまく伝えきれない部分があったり、当時とは環境が変わった部分もあったりしたので、まとめ直してみることにしました。

これからSFC修行を目指す方のご参考になれば幸いです。

スーパーフライヤーズカード(SFC)とは?

ものすご~く簡単に言うと「持っているだけで上級会員の待遇が受けられるクレジットカード」です。ANAだけではなく「スターアライアンスゴールド」という上級会員の資格が得られ、エバー航空やユナイテッド航空といったスターアライアンス加盟航空会社の便を利用する際にも上級会員としての特典を受けることができます。

主な特典にはこんなものがあります。

POINT

  1. 専用カウンターでのチェックイン専用保安検査場の利用
  2. ラウンジの利用
  3. 機内への優先搭乗
  4. 手荷物受け取りの優先
  5. 国際線特典航空券の優先(枠の拡大
  6. 国内線座席指定の優先(早い時期に前方座席の指定)
  7. 予約時の空席待ちの優先

お盆や年末年始など、混雑する時期にも行列に並ぶことなくスムーズに手続きできますし、国際線のラウンジではアルコールやビュッフェ形式の食事も楽しめます。海外の提携ラウンジにはすごく豪華で居心地が良いものもあり、同行者を1名、ラウンジに連れて行くこともできます。

こちらはイスタンブール・アタテュルク空港にあるターキッシュ・エアラインズのラウンジです。

家族カードを作成すれば、家族も同様の待遇を受けることができます。自分が同行しない出張や帰省の時にはきっと喜んでもらえるはずです。

持っていれば格段にフライトが快適になるすごいクレジットカードですが、そのため申込みのハードルも高く設定されています。入手するためには1年間の間、とにかく飛行機に乗りまくる必要があります。

POINT

  • 有償で飛行機に乗ると、マイルとは別に「プレミアムポイント(PP」が加算される
  • 30,000PP達成すると「ブロンズ」、50,000PP達成すると「プラチナ」、100,000PP達成すると「ダイヤモンド」という会員ステータスが付与される
  • プラチナステータス以上(50,000PP以上)の時期にだけ、SFCを申し込むことができる

50,000PP達成した翌々日から、次の年の年末までの間(プラチナステータス以上の期間)にSFCを申し込むことができます。

ANA VISA ゴールドカードを作っておこう

SFCを作れるのはプラチナステータスに到達してから、つまり50,000PPを取得した後となりますが、事前にANA VISAゴールドカードを作っておくことを強くお勧めします。


三井住友カード公式HPより引用

なぜ普通カードではなくゴールドなのか。なぜJCBやアメックスではなくVISAなのか。理由はいくつかありますので、順番にご紹介します。

SFC申し込み時に審査落ちの心配がない

SFCはクレジットカードのため、入会する際に所定の審査があります。万が一、クレジットヒストリーや属性に問題があった場合、申込みをしたくても受け付けてもらえないということになります。多額のお金と時間をかけて飛行機に乗ったのに入会できなかったら…考えただけで恐ろしいですよね。

ところが事前にANA VISAゴールドカードを作っておけば、50,000PP到達した後に審査なしでSFCへ切り替えることができるんです。万が一、ANA VISAゴールドカードに審査落ちしてしまった場合は、ANAスーパーフライヤーズ一般カードへ切り替えるためにANA一般カードを作成しておきましょう。

年会費が安い

SFCにも様々な種類とブランドがありますが、それぞれの年会費がこちらです。

カード名本会員家族会員
ANA スーパーフライヤーズ 一般カード(VISA、MASTER、JCB)11,0705,508
ANA スーパーフライヤーズ ゴールドカード(VISA、MASTER、JCB)16,2008,100
ANA スーパーフライヤーズ ゴールドカード(アメックス)33,48016,740
ANA スーパーフライヤーズ ダイナースカード30,24011,340
ANA スーパーフライヤーズ プレミアムカード(JCB)75,6004,320
ANA スーパーフライヤーズ プレミアムカード(VISA)86,4004,320
ANA スーパーフライヤーズ プレミアムカード(アメックス)162,000無料
ANA スーパーフライヤーズ ダイナースプレミアムカード167,400無料

この中でANAスーパーフライヤーズゴールドカード(VISAMASTERは、年会費を大きく割引きすることができるんです。

POINT

  • マイ・ペイすリボ」と「WEB明細書サービス」を利用すると年会費が割引となる
  • 本会員の年会費は16,200円→11,340へ割引きすることができる
  • 家族会員の年会費は8,100円→6,480へ割引きすることができる

「マイ・ペイすリボ」とは毎月の支払い金額を自身で決めることのできるリボ払いですが、支払額を限度額いっぱいにしておけば実質的に一括払いとなり、リボ払い手数料はかかりません

これをうまく利用すれば、ANAスーパーフライヤーズ一般カードとの年会費の差はほとんどありません。むしろ一般カードの場合はカードのポイントをマイルに移行する際、効率良く移行すると5,400~6,480円の年間手数料がかかるため、実質の年会費が逆転します。

POINT

  • クレジットポイントをマイルに移行する際、5マイルコース(1ポイント=5マイル)と10マイルコース(1ポイント=10マイル)がある
  • ANAスーパーフライヤーズ一般カードで10マイルコースを選んだ場合、年間手数料が5,4006,480かかる
  • ANAスーパーフライヤーズゴールドカードの場合、手数料なしで10マイルコース

SFCに切り替える前のANA VISAゴールドカードの年会費は更に少し安いのですが、SFCに切り替えた年に差額分の請求はされません

POINT

  • ANA VISAゴールドカードも「マイ・ペイすリボ」と「WEB明細書サービス」を利用することで年会費が割引となる
  • 本会員の年会費は15,120円→10,260円へ割引きすることができる
  • 家族会員の年会費も2,700円に割引きすることができる
  • ANA VISAゴールドカードの年会費を払った年は、SFC切り替え後の年会費追加徴収はない。翌年からSFCの年会費を払うこととなる

ここまで、ANA VISAゴールドカードを強く推してきましたが、ANA MASTERゴールドカードでも同様の割引が受けられます。お好みでMASTERを選択するのもアリです。

ボーナスマイルも大きい

ANAカードを持っていると、フライトにより獲得できるマイルに加え、ボーナスマイルを獲得することができます。ボーナスマイルはこのような式で計算されます。

区間基本マイレージ × 運賃倍率 × カード別積算率

このカード別積算率について、大きな違いが生じます。

POINT

  • ANAカードを何も持ってない場合は積算率0%
  • ANA一般カードは積算率10%
  • ANAゴールドカードは積算率25%

ANAカードを持ってない場合は全くの0ですが、一般カードとゴールドカードでもボーナスマイルに2.5倍も差がついてしまうんです。累計すると数千~数万マイルになるかと思います。

せっかく飛行機に乗る機会が多いのであれば、獲得できるマイルも取りこぼしのないようにしておくのが良いでしょう。

お金をかけるか?マイルを使うか?

50,000PPを貯めるためには、1年間の間にとにかくたくさん飛行機に乗る必要があります。必然的にお金もそれなりにかかります。路線や時期にもよりますが、目安は大体3550万円程度の出費を覚悟する必要はあります。

キャッシュでの出費を減らしたい方で、ANAマイルが貯まっている場合にはマイルをスカイコインに替えるという方法があります。

POINT

  • ANAマイルをスカイコインに替えると、航空券の購入費に充てることができる
  • 50,000マイル以上まとめて交換すると、1.6〜1.7倍のスカイコインに替えることができる


ANA公式HPより引用

POINT

  • ANA VISAゴールドカードを持っていれば交換率は最大1.6なので、10万マイルあれば16万円分のスカイコインに替えることができる
  • 途中、ブロンズステータスに到達すれば交換率は最大1.7となり、10万マイルあれば17万円分のスカイコインに替えることができる

マイルの1番お得な使い方は特典航空券だと思いますが、私も当時は20万マイルほどをスカイコインに替えて出費を抑えました。予算と今後のマイルの使い方を考えながら検討してみて下さい。

効率の良い修行の考え方

まず1番大事なのは「少ない手出しでいかに大量のPPを稼ぐか」だと思います。逆に言えば1PP貯めるのに何円かかるのかということになりますが、この考え方を「PP単価」と言います。

POINT

  • プラチナステータス到達まで50,000PP必要
  • 40万円で到達した場合、PP単価は8
  • 50万円で到達した場合、PP単価は10

基本的にPP単価が10を超える場合は効率が良くありません。特に、格安航空券やパックツアーの航空券はマイル積算率(≒PP積算率)が低いことが多いので要注意です。

次に大事なのは「どこに行きたいか、何をしたいか」です。休みの都合などで国内線の単純往復しかできないという方もいるかと思いますが、できるだけ楽しみながらSFCを目指すのが理想だと思います。せっかくの機会なのでちょっと観光の時間を作ったり、お店を回ってみたり、美味しいものを食べに行ったりしましょう。

ブッキングクラスとマイル積算率

「旅行にはそれなりに行くし、飛行機にも乗ってるんだけど全然マイルもPPも貯まらない」

こんな経験をされた方もいるかも知れません。実は飛行機には「ビジネスクラス」「エコノミークラス」といった座席クラスの他に、マイルやPPの積算率に大きく関わる「ブッキングクラス」というものがあります。

こちらはANA国際線の座席クラスとブッキングクラスの一覧です。

座席クラスブッキングクラスマイル積算率
ファーストクラスF150%
A150%
ビジネスクラスJ150%
C、D、Z125%
P70%
プレミアムエコノミーG、E100%
N70%
エコノミークラスY、B、M100%
U、H、Q70%
V、W、S、T50%
L、K30%
O、I、R、X0%

POINT

  • 同じ座席クラスであっても、マイル積算率が高い航空券は価格も高い
  • ツアー会社などで販売されている安い航空券はブッキングクラスも低い

格安航空券や「航空券+ホテル」のセットになっているものは、マイル積算率が50%以下のことが多いです。下手をするとマイル積算率0%のこともあります。これではいくら飛行機に乗ったところでマイルもPPも全然貯まりません。

国内線も同様です。普通席にもブッキングクラスが高いものと低いものがあります。下記リンクでPPがどのくらい貯まるのか試算できますので、購入前によく確認しておきましょう。

ANAフライトマイル・プレミアムポイントシミュレーション

おすすめの路線(国内)

国内線の場合、一回のフライトで距離が稼げる路線がおすすめです。

羽田を起点とした場合、最も人気があるのは沖縄。途中で飽きた場合は気分転換に石垣島宮古島を組み合わせても良いかと思います。

  • 羽田→沖縄のSUPER VALUE運賃(運賃7)は約12,000円、1,476PP。単価8.13
  • 羽田→沖縄のSUPER VALUE PREMIUM運賃(運賃2)は約35,000円、2,860PP。単価12.2
  • ANAゴールド会員でステータスなしのケースを想定

普通席の場合は17往復プレミアムクラスの場合は8.5往復必要となります。

オフシーズンの沖縄は運賃が安いのに加え、セール運賃の「ANA SUPER VALUE」が2020328日分まで発売されました。運賃はあくまで目安なので、上記より高い日もあれば安い日もあります。納得のいくPP単価の日程を探してみると良いかと思います。

おすすめの路線(海外)

海外の場合、中距離東南アジア路線のシンガポール、またはクアラルンプール行きのビジネスクラスを沖縄発着にするのがおすすめです。通常は20万円くらいかかりますが、セール時期には往復10万円ちょっとで購入できます。

この行程では「沖縄⇔東京⇔シンガポール(クアラルンプール)」のビジネスクラスを想定していますが、効率が非常に良いんです。

POINT

  • ビジネスクラスの場合、マイル積算率が125%と高い
  • 国際線の国内移動区間のマイル積算率が100%

ここでは11万円で羽田⇔シンガポールが購入できたと仮定します。ANAゴールドカード会員でステータスなしの場合、以下のようになります。

  • 羽田⇔シンガポールをビジネスクラスで往復すると13,220PP(PP単価8.3
  • 沖縄発着にすると1万円の追加でマイル積算率100%で沖縄⇔羽田を利用できる(運賃10)
  • 1万円で沖縄⇔羽田をマイル積算率100%で往復すると3,936PP(PP単価2.5
  • 「沖縄⇔羽田⇔シンガポール」トータルの行程で獲得できるのは17,156PP(PP単価7.0

国際線の国内区間のPP単価が異常に良いのが特徴です。トータルのPP単価も約7と非常に優秀です。ただし、休みの都合などで長期滞在せずにすぐに戻ってくる方は、海外発券を組み合わせる必要があります。

セール運賃で安く購入できるのは、出発から帰国までの期間が最低3日以上空いてないとダメなケースが多いです。土日しか休めないような方は、下図のようにシンガポールを出発地とした海外発券を挟むことで解決します。

POINT

  • 赤字の行程は沖縄発の「沖縄⇔羽田⇔シンガポール」
  • 青字の行程はシンガポール発の「シンガポール⇔羽田⇔沖縄」(海外発券
  • 海外発券の行程はコスパによってはプレミアムエコノミーでも良いが、マイル積算率100%70%があるので注意

東京在住の方は、下図のように羽田⇔沖縄間の便を別途用意する必要があります。完成形はこんな感じになります。

青字の行程はセールの状況などを見ながら、ビジネスクラス(積算率125%)にするか、プレミアムエコノミー(積算率100%または70%)にするか決めると良いでしょう。

最後に

かつてはエコノミーからプレミアムエコノミーへの無料アップグレード等の特典もありましたが、現在は残念ながらSFCの特典から除外されてしまいました。ただ、元々空きがあることが前提で運の要素も強かったので、あまり気にしなくて良いのかもしれません。

私も妻も地方出身者のため、最低でも年に2回は飛行機を利用する機会があります。海外旅行に行く機会もそこそこ多いので、家族で恩恵を受けられるSFCは取得して良かったと思います。

一度手に入れてしまえば年会費を払い続ける限り、上級会員としての特典が受けられる魔法のようなカード。ハードルは高いですが、手に入れるための「修行」も案外楽しいものです。

飛行機に乗る機会の多い方やワンランク上の旅行を楽しみたい方は是非、検討してみてはいかがでしょうか。